食べる人に
安全安心な食品の提供を。
食べ物を取り扱う上で最も大切なことは、食べる人に安全で安心できる食品を提供することです。
食品を取り扱う人の手が、汚れていたり細菌に汚染していると二次汚染により食中毒や感染症を引き起こすことになります。そこで、これらの事故を防止するための最も基本となる「手洗いの方法」について紹介します。
正しい手洗い
手洗いの前にすること
清潔な着衣を使用し、指輪や時計をはずします。
- ・汚れた服装は、二次汚染の原因になります。清潔なものを着用しましょう。
- ・指輪、時計、マニュキア、ブレスレッド等は付けないようにしましょう。
爪を短く切ります。
- ・皮膚と爪の間には多くの細菌がひそんでいます。
手洗いの手順
ひじより下を水でよく洗います。
- ・調理の段階で食品によっては、こねたり、かき混ぜたりする作業があるため、ひじから指先までをよく洗いましょう。
石鹸を使って、肘から指先までよく泡立てて、
- ・ひじ、手首、手のひら及び甲、指の間、指先を念入りに洗います。
- ・しわや指先の爪の間は、爪ブラシ等を使って汚れを洗い出しましょう。
流水で十分洗い流します。
- ・汚れや石けんが残っていると、消毒の効果がなくなる場合があります。
消毒します。
- ・逆性石けんを使う場合は、規定の濃度に薄め手指に30秒以上浸します。また、原液を使う場合は、手のひらに少量取り十分にすり込みます。
- ・消毒用アルコールを使う場合は、消毒する部分がぬれる程度に噴霧し、乾燥するまで全体にすり込みます。
逆性石けんを使用したときは、流水でよく洗い流します。
ペーパータオルで拭くか温風で乾かします。
- ・逆性石けんを使用する場合、十分に石けんを洗い流さないと、石けんの陰性と逆性石けんの陽性が反応して中和され、消毒効果がなくなりますので注意しましょう。
- ・消毒液は濃度により手荒れの原因になります。皮膚表面の抵抗力が弱くなると細菌が増殖しやすくなり、食中毒の原因になりかねませんので手荒れ防止対策も忘れないようにしましょう。